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天神丑張子(帯留・根付)

この「天神丑張子」には3つのキーワードが織り込まれています。
1つ目は主役の牛、2つ目が雷、3つ目は天神です。

牛は神使いとされ、古来インドでは神仏が乗る聖なる動物。

「犠牲」という漢字にはどちらも「牛」偏が使われている。
「犠」も「牲」も「神や精霊に供える生きた姿の動物」というような
どちらにも同じような意味がありますが、それには農耕儀礼の際に
猛々しい牛の力を豊穣に託して捧げた、という一説があります。

豊作には水(雨)が不可欠です。

つまり、牛を捧げて天の神に慈雨を祈ったのです。

「荒魂(あらたま)」の荒ぶる力で、雷鳴・雷光・落雷を呼び覚まし
「知魂(たぎみたま)」が雨を運び農耕に力を与えたとされる。

…ここで「牛」と「雷」が繋がりました。

次に天神さんのお話を簡単に書いておきます。

時は平安時代、天神様で知られる菅原道真公は
異例の早さで出世を果たし右大臣へと昇りつめたが
藤原氏の陰謀により謀叛の嫌疑が浮上し大宰府に左遷されました。

失意の中で2年後に道真公は死去したが、その後
京で異変や災害が相次ぎ、それは道真公の祟りとされました。

怨霊を鎮める為に京都・北野に天満宮が創建され
現在の世に知られている天神信仰が広まったのだが、
実は、道真公は天神様とされる前は雷神だったのです。

そう、死去後の怨霊こそが雷神であって、道真公は
雷神へと化身して荒魂による轟きは悪霊を射抜き
謀叛の策謀者を震撼させたのでした。

つまり「雷神」=「風・雨・火を支配する天神」となるのです。


最後に「天神」さんと「牛」のお話を。。。

「牛乗り天神」を御存知の方も多くいらっしゃるように
道真公と牛にまつわる話は幾つか伝承されていますが
中でも、道真公は左遷先の大宰府にて59歳で死去した際
「遺骸は牛車に引かせ、その牛が行く所に埋葬せよ」との
遺言を残し、牛車に引かせた牛が座り込んで動かなくなった場所を
墓所として定めた・・・というお話は最も興味深い伝承です。

話が長くなりましたが、この「天神丑張子」には
この3つの共通のキーワードが織り込まれています。



裏側のフック部分は牛車がモチーフ、その上に
丑年の守り本尊「虚空蔵菩薩」の梵字「タラーク」、
絵馬部の裏面両サイドには雷紋が彫り込んであります。

そして天神さんは・・・

道真公が最も愛でた花が「梅」で、梅にまつわる歌もまた
数多く伝承されています(長くなるのでここでは省きます)。

つまり、丑さんの腹掛けにある「梅」は天神さんを見立てているのです。


【帯留・根付として…】


(原型制作時期:2008年)

≪SPEC≫〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
†ヘッド: 重さ約23g /約3.3×2.5cm
†素材:ヘッドSV950

※画像にある帯締・根付紐は付属致しません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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